日本の食文化の根幹を成すのは、やはり米であると考えます。 パンが比較的新しい食文化であるのに対し、米は弥生時代から続く長い歴史を持ち、日本人の食生活、ひいては文化や精神性にまで深く影響を与えてきました。 「一粒のお米にも神様が宿る」といった考え方や、稲作を中心とした共同体の形成など、米は単なる食料を超えた存在意義を持っています。 機能面を見ても、米（ご飯）は、様々な副菜を受け止め、その味を引き立てるという、主食としての優れた特性を持っています。 パンも多様な食べ方がありますが、ご飯ほど多様な「おかず」との調和性はないように感じます。 もちろん、パンの持つ手軽さや、西洋文化との親和性も現代においては重要です。しかし、日本人のアイデンティティや、食文化の基盤という観点から見れば、米の持つ価値は揺るがないと考えます。 グローバル化が進む現代だからこそ、自国の食文化の根幹である米の価値を再認識すべきではないでしょうか。故に、私は米に一票を投じます。