街が持つ「空気感」や「生活感」という点で、恵比寿に魅力を感じます。 丸の内は、確かに洗練され、整備された美しい街ですが、それは主にビジネスや特別な日のための「装置」としての側面が強いように感じられます。 働く人や訪れる人は多くても、そこに「暮らす」人々の息遣いや、日常的な温かみを感じにくい。 一方、恵比寿は、おしゃれな商業施設やレストランがありながらも、駅から少し歩けば閑静な住宅街が広がり、生活の匂いが感じられます。 個人経営の小さな店が点在し、コミュニティの存在も垣間見える。 洗練されていながらも、どこか肩肘張らない、居心地の良い「街」としてのバランスが取れているように思います。 丸の内が提供するのが「非日常」の体験だとすれば、恵比寿は「上質な日常」を提供してくれる街と言えるかもしれません。 もちろん、どちらが良いかは個人の価値観によりますが、私は、都市の中にありながらも人間的な温かみや生活感を失わない恵比寿のあり方に、より共感を覚えます。故に、恵比寿に一票を投じます。